エンジンを切って使える、省エネ安全暖房装置
エンジンを切った状態で使えるベバスト(Webasto)ヒーターは、省エネと安全性を兼ね備えたドイツ生まれの製品です。
その仕組みは、まずクルマの燃料タンクからポンプで送られてきた燃料と、車外から吸入した空気の混合ガスに、グロープラグで着火し、燃焼室で燃やして熱交換機を暖めます。
続いて、内蔵モーターで空気吸入ファンを回し、車内の空気を取り入れながら熱交換機で暖めて、再び車内に送り込みます。
その際に完全燃焼した微量の排気ガスは車外に排出しますが、アイドリング時に比べると、燃料消費量、CO2排出量とも約10分の1程度と省エネで、8時間使用しても燃料消費量は1リットルあまり… しかもガソリンでもディーゼルでも使えて、音もかなり静かです。
ベバストヒーターは、日本RV協会による会員向けアンケートの「ユーザーが好む装備類」ランキングで、3年連続第1位に選出されているそうですが、確かに経済的かつ効率的に車内を暖かくする性能は素晴らしく、ほとんどのキャンピングカーで使われているのも頷けます。
なおFFとは、「密閉式・強制給排気型」という日本の定義を記号化したものです。