道の駅って本当に車中泊をしてもいいの?

車中泊とは、「外食もしくは車内で調理済みの食品を食べて、クルマの中で眠るまで」の行為

面白い話ですが、既に何度も道の駅で車中泊を経験している人に聞いても、きちんとこの質問に答えられる人は少ないと思います。理由は「車中泊」に定義があるようでないから…
人によって解釈が違うのですから、当然答えが一本化されるはずがありません。

車中泊とは「外食もしくは車内でパンやお弁当などの調理済みの食品を食べて、クルマの中で眠るまで」の行為で、道の駅だけでなくサービスエリアやパーキングエリア、そしてトイレがあって24時間利用できる有料・無料駐車場、さらにはオートキャンプ場、RV パークに至るすべての場所にあてはまります

なぜなら、それは車中泊がブームになる遥か以前から、長距離トラックの運転手達が行ってきた「宿泊方法」であって、既に市民権を得ているからです。それをいまさら覆すというのは、さすがに難しいことだと思われます。

いっぽう、車外での調理や団欒は「キャンプ」の一環で、車中泊とは一線を画する行為になります。つまりオートキャンプ場では、それが車中泊とともに許されていると考えるほうがずっと判りやすいし、こう定義すれば「キャンプ行為は禁止だが、車中泊はできる」という説明も成り立ちます。

「道の駅」は、「道路利用者の休憩」「情報発信」「地域の連携」を目的に、国土交通省が認定している公共の道路交通施設です。

したがって高速道路のサービスエリアと同じく、移動の途中で日が暮れたり、睡魔や疲労感に襲われた際に車内で眠る、また空腹時にお弁当やパンなどの調理済みの食品を車内で食べるといった、「道路利用者の休憩」とみなされる範疇であれば、いちいち施設の許可を得なくても問題はありません。

とはいえ… 一般的に想定されているのは、食事・土産物の購入・観光情報の収集・トイレの利用程度なので、パジャマ姿で敷地内をうろうろするような振る舞いは、周囲に違和感を与え、要らぬ誤解を招く要因にもなりかねません。

あくまでも「移動の途中で一夜を明かす程度」という「暗黙の条件」がついていることを、忘れないようにすることが大切です。

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